肝臓に慢性的に炎症が続くと、肝細胞傷害に対する反応として線維化がおこり、線維化が続くと肝臓組織の構築が崩れ、肝硬変へと進んでいきます。

肝線維化の評価

肝臓の線維化を評価することは肝臓病の診断・治療の重要な指標となります。肝線維化の程度は肝がんや肝不全の発症と相関することが知られています。肝線維化は肝臓の組織を採取(肝生検)して顕微鏡で観察し、評価するのが最も正確で、F0からF4の5段階に分けます。F4が肝硬変です。

肝線維化マーカー

肝生検は身体に大きな侵襲があるため、 肝線維化 の評価としてIV型コラーゲン7S、ヒアルロン酸などの血液検査がマーカーとして使われています。また、たんぱく質の量の変化をとらえる従来のマーカーと異なり、最近では、肝線維化の進展につれて変化するたんぱく質上の糖鎖をとらえる高感度で特異的なM2BPGi(結合たんぱく糖鎖修飾異性体)という血液検査もマーカーとして使われています。

画像による評価

肝生検は身体に大きな侵襲があるため、肝線維化の評価として腹部超音波あるいはMRI検査で肝臓の硬度を測定できる装置を用いたエラストグラフィも使われています。エラストグラフィについては、「13)肝臓病の画像診断検査とは?」でも述べます。

計算式による評価

血液検査などの数値を計算式に入れて、肝線維化を評価する試みもあります。年齢、血小板、AST、ALTから計算されるFIB-4 indexは、簡便でどこでも算出できる肝線維化の指標となっています。