地理

世田谷(せたがや)区は東京都の区部(23区)の南西部に位置します。地形は、台地と低地から成っており、南部には多摩川に沿って急斜面があります。面積は58.08 km²で、23区中2番目の広さです。区内には二子玉川・三軒茶屋・下北沢などの商業地がありますが、面積の9割以上は閑静な住宅地区です。2015年統計では夜間人口は23区で最も多い約90万人、昼間人口は23区中2番目の約86万人です。 

歴史

室町時代に後北条氏が世田谷新宿という新たな宿場を設けました。江戸時代には村の約半数は井伊家の領地となり、農業地域として発達してきました。明治末期以降の私鉄の開通などで移住の人が増え、住宅地として発展していきました。1932年に東京市の区域拡張により世田谷区が誕生し、1936年には千歳・砧村が世田谷区に編入され、現在の大きさとなりました。1947年に戦後の市街地再編成として22区(後に23区)が誕生し、世田谷区は従前と同一の区域をもって誕生しました。

肝臓病の医療機関

2023年7月現在、区内には日本肝臓学会の認定施設である国⽴成育医療研究センター病院、関東中央病院、⾃衛隊中央病院の3病院ほか、⽟川病院、南烏⼭病院、⾄誠会第⼆病院、世⽥⾕記念病院、東京有隣病院、三軒茶屋病院、久我⼭病院、古畑病院の8病院と板⾕クリニック、ちとせクリニック、⼤原クリニック、唐沢内科医院、河﨑内科クリニック、健内科クリニック、中村内科クリニック、みずよしクリニックなどの24診療所に肝臓専門医が在籍しています。

観光

観光スポットとしては、東京都指定の名勝に選ばれている都会とは思えない自然の中にある等々力渓谷、世界の巨匠から地域の芸術家まで展示されている世田谷美術館、井伊家の江戸における菩提寺の招き猫発祥の地といわれる豪徳寺などがあります。特産品としては、明治中期から栽培されている城南小松菜や平成になって復活した伝統大蔵ダイコンなど江戸東京野菜に登録されている野菜、観賞用の美しい花をつける植物の花卉(かき)などがあります。