ビタミンB6はピリドキサール、ピリドキシン、ピリドキサミンを総称する白色の有機化合物で、水溶性ビタミンです。

働き

ビタミンB6は生体内では、リン酸が結合したピリドキシン5́-リン酸(PNP)、ピリドキサール5́-リン酸(PLP)、ピリドキサミン5́-リン酸(PMP)の形で存在します。小腸で吸収され体内に取り込まれたビタミンB6は、生体内でPNP、PLP、PMPに変換されて、糖質、たんぱく質、脂質、特にたんぱく質の代謝に関わる酵素の補酵素として働きます。皮膚の抵抗力の増進、免疫機能の働き、赤血球に含まれるヘモグロビンの形成、神経伝達物質の合成などに関与しています。

不足による病気 

ビタミンB6が不足すると、皮膚炎、口内炎、舌炎、貧血、不眠症、けいれん、うつ状態、錯乱などが現れます。化学療法剤や経口避妊薬を長期に服用している人は、欠乏しやすいので注意が必要です。水溶性のため食事で過剰になることはありませんが、サプリメントなどで大量に摂取した場合、感覚が鈍くなる神経障害が起こることあります。

多く含む食品 

1日のビタミンB6の摂取推奨量は成人男性では1.4mg、成人女性では1.1mgです。鶏肉・レバーなどの肉類、かつお・まぐろなどの赤身の魚類などの動物性食品、じゃがいもやさつまいもなどのでんぷん質の野菜類、柑橘類を除くバナナなどの果物類などの植物性食品に多く含まれています。冷凍食品や加工食品では減少するため、新鮮な状態での摂取が勧められます。

薬剤とサプリメント 

ビタミンB6製剤の経口薬(商品名:ピドキサール錠30mgなど)や注射薬(商品名:ピドキサール注30mgなど)が、ビタミンB6欠乏による口角炎、口唇炎、舌炎、湿疹、接触性皮膚炎、末梢神経炎、放射線障害、薬剤の長期投与などの治療、消耗性疾患、妊娠授乳婦など食事からの摂取が不十分の際の補給に用いられています。サプリメントは妊娠授乳期の女性や食事量の少ない人などに勧められます。